まずね、あなたは好きでこうなったわけじゃない。朝起きて「よし、今日から大切な人を全員、愛情で窒息させよう」なんて決めた人はいない。でも、最初の失恋から数えて、まだ2回しかデートしてない相手に朝6時47分に「おはよ、今日も可愛いね」って長文LINEを送り続けた結果──ここに辿り着いた。
ラブボミングって、TikTokで言われてるような大げさな悪役の操作テクとは限らない。むしろあなたの場合、純粋にいい気持ちから来てる。激しく愛する。深く大切にする。誰かを好きになったら、相手に「知ってほしい」。今すぐ。確実に。曖昧さとか、相手が同じ気持ちじゃないかもしれないっていう恐ろしい可能性が入り込む隙なんて、1ミリも残したくない。
で、最後のその部分──ここが面白くなるところ。
心理学的に、ラブボミングは不安型愛着パターンに繋がることが多い。幼少期の人間関係──養育者、友達、最初の恋人──で「愛は条件付きで予測不能」と学んだ場合、脳はすごく論理的な戦略を編み出す。「もっと愛を注げば、もっと返ってくるはず」「どれだけ大切か見せつければ、離れられないはず」「全ての隙間を埋めて全てのニーズを先読みすれば、なくてはならない存在になれるはず」──って。
問題は、内側では「気前の良さ」に感じるものが、外側からは「プレッシャー」に見えること。恋人はスペースが欲しかったのに大量のLINEが届く。友達は愚痴を聞いてほしかっただけなのにサプライズプレゼントが届く。相手は静かな夜を過ごしたかったのに、壮大なデートプランが提案される。そして相手が少しでも距離を取ると──たとえほんの少しでも──最も深い恐怖が確認される。「ほらね。やっぱり足りないと離れていくんだ」
これが心理学者の言う「追跡-回避サイクル」。あなたがもっと追いかける→相手がもっと引く→あなたがさらに追いかける→気づいたら深夜1時に「ちょっと私たちの関係について話したいんだけど」っていう4段落の長文を、Netflix観ながら寝落ちしたかっただけの相手に送ってる。
このパターンについて誰も教えてくれないこと:ラブボミングは実は相手のためじゃない。自分の不安をコントロールするため。「会いたい」の一通一通、サプライズ訪問の一回一回、壮大な愛情表現の一つ一つ──全部が単なる愛情表現じゃない。テスト信号。送信して、「まだ必要とされてる、まだ大切にされてる、まだ安全だ」って返事を待ってる。
ここでの成長は、愛を減らすことじゃない。これだけは聞いて。あなたの全力で、胸いっぱいに愛せる強さは、この世界に本当に必要。変えるべきは、不確実さに耐える力をつけること。相手が今どう思ってるかわからない居心地の悪さを、自分をもっと相手に注ぎ込むことで解消しようとせずに、ただそこに座っていられるようになること。
小さく始めよう。次に5通目のLINEを送りたくなったら、一回止まる。あなたの気持ちが無効だからじゃない──完全に正当だから──でも、送る相手にも「あなたを恋しがる」チャンスを、「自分から連絡する」チャンスを、「自分のペースで来る」チャンスをあげていいんじゃない?そしてあなたも、愛は生き延びるために常にパフォーマンスし続けなくていいって気づくチャンスに値してる。
あなたのレッドフラッグは「気にしすぎること」じゃない。「気にする」を使って物語をコントロールしてること。本物の愛情と不安のコントロールを切り離せた時──その時の関係の変化は、マジでやばいと思う。
